■Study 4☆ 汚れ落としの化学的原理
●酸素系漂白剤が働くしくみ
ひどい汚れやこびりついた汚れは酸素系漂白剤を使っても落ちます。重曹を分解すると炭酸ソーダとCO2になりますが、炭酸ソーダに過酸化水素H2O2をくっつけたものが『酸素系漂白剤』です。これは水に溶かして加熱すると酸素Oが発生します。この酸素が汚れと結合(酸化)して汚れを水に溶かし込んだり、 物理的に剥がす働きをします。
●酸素系漂白剤で『高温洗い』
運動会の季節になると、「粉石けんで洗っているうちの子の体操着は黄ばんで見える。どうしたらいいのでしょう?」という質問がよくきます。この場合は酸素系漂白剤を使います。洗い桶に熱いお湯を張って体操着を入れ、そこに酸素系漂白剤を入れるとすぐ酸素の泡がブクブクと立ってきます。その泡が黄ばんだ汚れを酸化させ、体操着を白くするので、運動会の前にこの方法で洗っておくといいでしょう。下着などが黄ばんできたときにも同じように洗うと白くなります。ただしウールやシルクは繊維が縮んだり、からまったりしますので向きません。丈夫な綿製品は温度がかけられるということです(すでに繊維が変質した場合などは白くなりません)。
長い期間に積み重なった落ちない汚れの洗濯のコツは温度です。人間が出す汚れには汗の成分と皮脂があります。それが襟や袖に特に多くつき、なかなか落ちないのは、着ているときは人間の体温で汚れはいわば溶けている状態ですが、脱いで放置しておくと冷えて固まり、だんだん酸化して黄ばんでくるので、その場合は熱をかけて洗うと汚れが取れやすくなるのです。酸素系漂白剤もあわせて使って、汚れを引き剥がしてしまうというのが化学的原理。
| くわしく知りたい4 |
※温度を上げて洗う方法2つ※
【1】酸素系漂白剤で高温洗い(漂白)
洗い桶に60〜70℃のお湯を2〜3L入れて、酸素系漂白剤をめやすとして20〜30g溶かし、その中で体操着を30〜60分つけて漂白し、後は普通に洗います。
|
 【2】粉石けんで煮洗い
@ナベ(アルミは×)に水とナチュロン粉石けん(水2Lに対して粉石けん10gくらいの割合)を入れて火にかける。
A溶けたら体操着を入れ、吹きこぼれないくらいの火加減で20〜30分煮ます。
B煮終わったらよくすすぎます。
C衣類のリンスで仕上げるとさらにスッキリ。
|