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レポート

恒例の夏のイベント、夏休み・親子工場見学会「太陽油脂の工場を見学して、世界に一つのマイ石けんを作ろう!」が今年も7月26〜27日に行われました。

石けん工場と油脂工場 ペットボトルによる手作り石けん
「PAX NATURON」の石けん工場と「太陽油脂」の油脂工場が隣り合わせでお出迎え 受付をすませて、工場見学会スタート!

毎年参加希望者が多く、人気の高い工場見学会ですが、その講習の一部と、6月に完成した食用油脂の新工場を、26日に訪れた11組26名の親子の皆さんの様子と共にご紹介します。

■油脂と石けん-太陽油脂の石けんは食用油脂でつくられる

先生:長谷川 治(太陽油脂株式会社 特別顧問)

長谷川 治

本日は、横浜の太陽油脂工場までお越しいただきありがとうございます。初めに少し工場の概要を説明してから石けんのお話、そして工場を見学していただきます。

この工場は「太陽油脂」という社名の通り、一つは食べられる油を作り、もう一つはそれを原料にして石けんを作っております。食品工場の中に石けん工場があります。

●油と脂肪のちがいとは・・・?
油,脂肪

「油」というのは水には混じり合わない性質をもっている液状の燃える物質で、大きくわけて2種類あります。食べられる油と食べられない油です。油の前に「石」と書くと「石油」で、食べられない油です。これはドロドロしたもので、ガソリンや灯油などの燃料や、合成洗剤などの原料になるものです。私どもで扱っているのは食べられる油で、これも2種類あります。油と脂肪です。「脂」と「肪」を合わせると『しぼう』と読みます。これは「脂肪太り」、「中性脂肪」などと日常用語として使っています。「油」と「脂肪」併せて「油脂」となります。

油と脂肪の違いは見た目です。見た目が溶けている液体の状態を油、固まっている状態を脂肪といいますが、組成的には同じものです。外見が違うのは、融点(溶ける温度)の違いです。今この部屋は25度位ですが、一方は液体で、もう一方は固体になっています。パーム油を温めて、30度を超えるとだんだん溶けてきます。皆さんがご存知な固体の油は牛脂や豚脂です。牛肉や豚肉を焼くと、ポタポタと油が落ちますが、その瞬間は油でも下に落ちて冷えると白く固まります。それが脂肪です。実は大豆油や菜種油なども、冷凍庫に入れるとだんだんと結晶化して固まります。

パームの樹 パームの実 パームの核
パームの樹 パームの実 パームの核
ヤシの木 ヤシの実
ヤシの木 ヤシの実

なぜ固まったり液体になったりするのか、これは産地によって違ってきます。寒いところで育った植物から採れた油脂は、だいたい液体になっています。暑いところにいくとだんだんと固まってきます。パームの木は、ヤシの木と似ていますがもっと低い木で、パーム油はたくさんの塊の中の実から採れ、現在世界で一番多い油脂です。これは今、固まっていて脂肪ですが、現地では油になっています。産地は気温が常時35度くらいの暑いマレーシアです。暑いところではこのような脂肪が多く、寒いところでは液体の油になる作物が多く採れます。


油,脂肪

これは食べ物の重要な栄養学上の問題になります。食用としては、できれば固体ではなく液体の方をおすすめします。リノール酸、α-リノレン酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの必須脂肪酸が多いからです。詳しくはリーフレットの「油のはなし」を読んでおいてください。

●石けんはどうやって作られるのか・・・? @木の灰と動物の油
油,脂肪

油や脂肪を使って石けんを作りますが、どうやって作られたのか、いつごろ作られたのかというと、5000年前の今のイラクで石けんが発見されています。イラクはかつて、世界で一番早く文明が栄えたところです(メソポタミア文明)。羊の肉を焼くと油がしたたり落ちます。下で木を燃やしているので木の灰ができ、この灰と油が混じり合って石けんができました。これを水に溶かしてかき混ぜると泡がブクブクと出て、擦ったらよく汚れが落ちたということで石けんが発見され、それ以降ずっと灰と油を混ぜて作っておりました。

灰の成分は分析すると、ナトリウム(Na2CO3)かカリウム(K2CO3)というものになります。油とナトリウムないしカリウムを混ぜると石けんができます。石けんの「鹸」という字は、訓読みで「アク」と読みます。アクとは灰のことです。また「灰汁」と書いてアクと読ませます。ワラビやゼンマイなどの山菜をゆでると、アクが出てきます。苦味があるのでアクは取って料理しますが、食べられないわけではありません。その苦味のある性質を化学用語では「アルカリ」といいます。「アルカリ性」のアルカリです。この反対が酸っぱい味の「酸性」です。お酢とかクエン酸を酸性、苦い味をアルカリ性といいます。石けんを舐めるとちょっと苦い味がします。それはアルカリ性だからです。

『死の灰』と『灰』

灰は灰でも燃えカスの灰ではなく、今は「死の灰」の問題があります。
 石けんは、釜の中で油脂とアルカリが30〜100℃の温度の中で混じりあうと簡単にできます。そのかわり、酸性物質(酢やクエン酸、胃液など)に合うと、元の原料(油脂《厳密にいうと脂肪酸》と塩)に戻ってしまうのです。
 これに比べ、合成界面活性剤は500℃位の高温でつくられるため、元の原料には戻りにくくなります。今問題の原発による放射能の問題は、数千度の高温によるウランの核分裂、つまりプルトニウムやセシウムなど他の元素になってしまうため、二度と元の元素には戻れなくなり、その上、目に見えない、人体や環境に有害な放射線を放出し続けることです。
 100℃以下でつくられる石けんを使用する石けん生活、ナチュラルクリーニングこそ、自らの健康を守るだけでなく、子や孫、地球環境を守ることになるでしょう。

油,脂肪

●石けんはどうやって作られるのか・・・? A海藻の灰と植物の油

石けんは、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガルと今のサッカーの盛んなところに伝わっていくわけですが、イタリアのサポーの丘という小さい山があって、そこでも同じように発見されています。これがイギリスに渡り、「サポーの丘で作られた石けん」ということで「ソープ」と呼ばれ、今では日本語でもハンドソープ(手を洗う石けん)、ボディーソープ(身体を洗う石けん)と呼ばれるようになりました。

オリーブの木

オリーブの木

やがて、石けんは動物の脂肪ではなくて植物の油でつくられるようになりました。フランスやイタリアでは、オリーブの木がたくさん生えており、このオリーブの実から採ったオリーブ油と、木の灰ではなくて海藻(ワカメや昆布が地中海の海岸にいっぱい流れてくる)を燃やした灰を合わせて石けんをつくりました。フランスのマルセイユという都市で盛んにつくられたことから、マルセイユ石けんと言われるようになり、オリーブオイルで作った石けんを総称して「マルセイユ石けん」と呼ぶようになりました。

石けんがスペイン、ポルトガルから日本へやってたのが今から500年ほど前です。NHKの大河ドラマで今、「平清盛」をやっていますが、もう少し後の外国人宣教師が入ってくる戦国時代のころです。織田信長あたりは外国もの好きだったので、石けんを使っていたと言われています。

●石けんはどうやって作られるのか・・・? B海水と油
『はいっ!』手を挙げて答えます

『はいっ!』手を挙げて答えます

日本では、明治に入ってから石けんが大量に作られるようになりました。そして外国では、灰を使わず海水を使うようになりました。いちいち灰を作るのは大変ですから、良い方法がないかと考えた人が、海水を使ったのです。海水は舐めるとどんな味がしますか?
ー『しょっぱい』
何かが入っているからしょっぱいのですけれど何が入っているでしょう?
ー『塩』
はい、塩が入っているからしょっぱいのです。塩の成分は、「塩化ナトリウム」(NaCl)です。よく見ると灰のナトリウムと同じだということが分かります。この塩からナトリウムだけを取り出して水に溶かすと「水酸化ナトリウム」(NaOH)になります。灰も水に溶かすと一部がNaOHとなります。全く同じ成分になりますので、海水から採った水酸化ナトリウムと油を混ぜ合わせても石けんがつくれます。だからこの石けんの「鹸」は、訓読みでシオミズとも読みます。

この後工場見学に行きますが、石けんは油とナトリウムないしカリウムが混ざってできる非常に簡単なものですが、工場の中で、実際の釜の中まで開けてみることはできません。昔は釜の中を見ることができたのですが、今は髪の毛1本でも入ると異物混入で全部回収するという大騒ぎになります。ですからどうやって石けんをつくっているのか覗けないので、先に実験的にみんなで石けんをつくってみたいと思います。

【混ぜて、振って、石けんをつくる】

@オリーブ油またはパーム油を、水酸化ナトリウム(カセイソーダともいう)を水に溶かした水溶液に入れてふたを閉めます。 オリーブ油 パーム油 こぼさないように気を付けて!
オリーブ油 パーム油
Aそのままでは2層に分かれているので、3分間よく振ります。 2層に分かれた状態 巾着に入れて バトンタッチ
2層に分かれた状態。
3分間でつくるために
焼酎が1%入っています。
温度が下がらないように
巾着に入れて振ります。
振りながらバトンタッチ!
Bふたをあけて中身をコップに空け、底を机にトントンとたたいて表面を平らにします。 2層に分かれた状態 巾着に入れて バトンタッチ そのままそーっと置いておいて、工場見学から戻ってきたら出来上がりです。
さぁ、工場見学へ行きましょう!
●新工場紹介 食用油脂工場(NCC工場)
NCC工場
ココナツ マーガリン
NCC=New Cocolin Coconut Margarine)

1〜2階は自動倉庫です。毎日200トンの食用油脂が、主に乳業会社、製菓会社、外食会社の原料油脂や揚げ油(原料用のマーガリンやショートニング)として、ローリー車や一斗缶、段ボールで全国に出荷されています。3〜5階では、24種類ある油脂を精製加工し、一斗缶や段ボール(ポリ袋入り)に充填しています。この時、中に異物が混入しないように段ボールを逆さにつり、自動的にトントンたたいて中の紙粉[しふん](紙のクズ)を追い出してから充填工場の中に入れます。金属探知機も設備されております。

3〜4階

3〜4階:精製加工された油脂が一斗缶に充填されている

5階

5階:業務用マーガリンが段ボールに充填されている

この6階建ての工場は、NCC工場といいます。65年前につくられた工場が古くなったので、今年6月に建て替えました。これで東京直下型地震がきても倒れません。

ここでできた油脂は、乳業会社で育児粉乳(粉ミルク)やコーヒークリームになったり、菓子屋さんでクッキーやパイなどのお菓子になったり、外食レストランでチキンの揚げ油になったりしています。ですから皆さんは、この太陽油脂の工場でつくられた油脂をどこかで食べて育ってきたはずです。

そして、この工場で精製加工された油脂は、隣の石けん・化粧品工場の原料にもなっています。つまり石けん・化粧品は食用油脂そのものを原料にしているので、皮膚上に塗布されたクリームをなめても食品を食べたのと同じことになり、石けんが胃の中に入ったとしても胃酸によって分解し、元の原料の油脂(厳密には脂肪酸)と塩に戻ってしまうのです。


(おわり)

【最後に「手づくりハーブ石けんキット」を使って、世界に一つだけのマイ石けんをつくりました!】

@フレーク状の石けん素地にハーブエッセンシャルオイルとはちみつを入れてよくこね、型に詰めます。 エッセンシャルオイル よくこね 型に詰めます
  
A表面に水をつけ、押し花を貼り付けて出来上がり! みんな上手にできました。
押し花を貼り付け 上手にできました 上手にできました 上手にできました
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