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レポート

2011年度 第13回グリーン購入大賞を受賞しました

太陽油脂株式会社は「第13回グリーン購入大賞〔※1〕」において、『環境配慮設計の石けん商品の製造販売及び環境講習会の取り組み』で「中小企業部門」の大賞を受賞しました。今回のリポートは、書類による一次・二次審査及びプレゼンテーションによる本審査を経て大賞を受賞した経緯を、受賞式後に行われた受賞事例発表会の発表に沿ってご紹介します。

■環境配慮設計商品の開発・発売と
     環境講習会によるグリーンコンシューマー〔※2〕の育成・増加

太陽油脂株式会社 取締役・消費者相談室長 長谷川 治

講演前の太陽油脂ブース。

表彰式後の受賞事例発表会では、太陽油脂の取り組みについて、実験を交えて紹介しました。

私ども太陽油脂株式会社は、名前の通り油脂と油脂を活用した石けんを作っている従業員140名ほどの会社です。3年前に取得した『エコアクション21〔※3〕』の取り組みの一環として、全社的に事務用品や作業着などグリーン購入の基準を満たした製品を購入することに努めており、製品の包材も、ISO14001〔※4〕やエコアクション21、または『横浜型地域貢献企業〔※5〕』の環境管理システムを取得している企業より購入しています。また、主原料のパーム油調達のため、2011年3月にRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)に参画して活動を始め、有害化学物質を使用しない洗浄剤(石けん)を製造して、グリーン購入となる商品(エコマーク商品を含む)を消費者に提供しています。


※1 グリーン購入大賞とは、グリーン購入ネットワーク(http://www.gpn.jp/)が、グリーン購入に関する先進事例を表彰し広く紹介することで、グリーン購入の取り組みの質的向上とさらなる普及・拡大を図ることを目的として、1998年に創設された表彰制度。(主催:グリーン購入ネットワーク、後援:環境省、経済産業省、日本経済団体連合会、WWFジャパン、読売新聞社、毎日新聞社、日刊工業新聞社、日経BP社)
※2 グリーンコンシューマー(Green consumer)とは、できるだけ環境に配慮した製品を選んで購入する消費者のこと。
※3 エコアクション21は、環境への取り組みとその結果を社会に公表するための環境省が策定したガイドライン。
※4 ISO14001は、環境パフォーマンスの改善を実施する仕組みが継続的に運用されるシステムを構築するために要求される規格。
※5 横浜型地域貢献企業制度とは、地域を意識した経営を行うとともに、環境保全活動などの社会的事業に取り組んでいる企業を認定し、その成長・発展を支援する制度。
(※1〜5は各公式並びに関連サイトより引用)
●環境配慮設計商品(石けん類)の開発・発売
【環境配慮設計の基準】
原料 PRTR(化学物質排出・移動量届出制度)指定物質、医薬部外品の表示指定成分など有害性の指摘のある合成化学物質は使用せず、石けんなどの生分解性の良い原料を使用する。
製法 常圧以下で約100℃以下の温度で製造する。
包材 紙、段ボールなどリサイクルできる素材を採用し、塩素を含むプラスチック素材は使用しない。
製品 詰替可能な液体石けんや化粧水等では、「詰替用製品」を積極的に作る。

太陽油脂では、製品について『環境配慮設計』の基準を定め、製品の製造段階だけでなく消費者が使用する際にも、人と環境に配慮した製品を開発・発売しています。日常生活で使われている洗濯洗剤、食器洗い洗剤、シャンプー、ボディーソープ、ハミガキ、化粧品に至るまで、昔から使われ安全性が確かめられた石けんを主原料に、有害化学物質を一切使わないという基準で作っています。製品を作る際の温度も100度以上に上げず、場合によっては40〜50度で作ります。容器も、泡になって出てくるボトルを使用しています。液体は泡になると多量に見えても使用量が少なくて済みますから、泡ボトルも環境配慮の工夫の一つです。石けん製品は64年前から作っていますが、泡ボトルの製品は18年ほど前に日本で初めて製品化し、同時に詰替え用も作りました。詰替え用には、発売当初からエコマーク(環境省)を付けています〔写真1〕


パックスナチュロンボディーソープと詰替用

写真1:パックスナチュロンボディーソープと詰替用
1993年発売
(写真は2011年リニューアルの製品)

2010年度は、自然の白土と石けんでできた「ソフトクリーナー」、泡で出てくる「お肌しあわせハンドソープ」及び詰替用、合成着色料・合成化学物質を使用していない「お肌しあわせリップクリーム」、植物油から作られた「クリームソープM、L」など5種類の新製品を開発し、販売アイテム数は現在、120種類になっています。

●グリーンコンシューマー育成・増加活動
【写真2】
ペットボトルによる手作り石けん ペットボトルによる手作り石けん

工場では、化学物質を使わないというだけでなく、コージェネレーションシステムでの自家発電や、太陽光発電を導入して石けんを作っています。そして、使ってもらう人を増やすために、毎年地元の学校や生協、環境団体、婦人団体、消費者などに呼びかけて、工場見学を催したり、講師を派遣して環境講習会を行ったりして、石けんの使用方法や石けんの環境に対する良さを広く伝えています。


【講習会の内容】
◎植物油(オリーブ油、パーム油、廃食油など)を使用した家庭でもできるペットボトルによる手作り石けん〔写真2〕
◎合成洗剤等の化学物質を使わないシンプルライフ、石けん生活の提案
◎自家発電のコージェネレーションシステム(熱電併給)〔写真3〕、太陽光発電〔写真4〕を使用している自社石けん工場案内
◎子ども向けには石けんチップを使用したマイ石けん作り

【写真3】 【写真4】
コージェネレーションシステム 太陽光発電

講習会では、植物油を使用した石けんをペットボトルを使って手作りします。オリーブオイルや家庭で使われた廃食油から、5分間で作る方法です。普通石けんを作るには、2〜3時間かかりますが、皆さんの目の前で、5分で作ります。


●ここでペットボトル石けん作りを披露しました。
 石けんは、油とアルカリを反応させると出来ます。
 アルカリを溶かした水をペットボトルに入れ、40度位に温めたオリーブオイルや廃食油を加えます。これが混ざり合えば石けんになるので、フタをしてよく振ります。
 一人50回ずつ振りながら、会場を回して戻ってくると5分で完成します。

●活動による成果・効果@  環境配慮設計商品(石けん類)の開発・発売

環境講習会に参加した人の口コミや活動により、太陽油脂の石けん製品の使用者は着実に増加し、2010年度の売上は5年前の125%になっています。今では、生協のみならず、東急ハンズ、ロフト、自然食品店や大手スーパーでも環境コーナーで扱われるようになり、特にネットでは「太陽サービス」を始め「楽天」「Amazon」など大小合わせて100店以上の店舗で販売されています。

毎日新聞(2010年9月30日)

毎日新聞(2010年9月30日)  紙面拡大>>

さらに太陽油脂の石けん製品は、全国の温泉街でも使われるようになりました。箱根温泉の「天山湯治郷」では、箱根の自然を守ろうとパックスナチュロンシャンプーを使用し、入湯者に喜ばれています。また、コシヒカリの有機栽培に取り組む新潟県「五頭温泉郷」や世界遺産の「白川郷」、山形の「天童温泉」、青森の「八甲田ホテル」など全国60ヶ所以上の温泉地でも使用されていて、泡になって出てくるシャンプーやボディーソープが、使いすぎを防ぎつつ、髪や肌、自然にやさしいと評価されています。牡蠣で有名な北海道の厚岸町でも、石けんを使うことによって牡蠣やホタテの成長を守る取り組みがなされています。

こうした取り組みはマスコミでも評判になり、毎日新聞(2010年9月30日)、朝日新聞(2010年8月29日)、神奈川新聞(2010年6月11日)などから取材を受け、紙面に掲載されました。雑誌では、「天然生活」(2010年4月地球丸)、「オーガニックタウン」(クレヨンハウス2011年6月号)などに取り上げられ、「なっとくのシャンプー選び」(山中登思子著、彩流社)、「シンプルスキンケア」(前田京子著、飛鳥新社)等の書籍でも太陽油脂の取り組みが紹介されています。

その他にも2010年8月には、低温での石けん作りの経験を活用して、国際NGO「シャプラニール=市民による海外協力の会」とともにネパール・バングラディシュでの石けん作りに技術協力し、フェアトレード用の石けん開発に成功するなど海外の援助活動も行っています。

●活動による成果・効果A  グリーンコンシューマー育成・増加活動
【表1】過去5年間の講習会状況【表1】過去5年間の講習会状況

【表2】2011年5月アンケート結果【表2】2011年5月アンケート結果

グリーンコンシューマー育成のための環境講習会は、ここ5年間で482回行われ、化学物質を使用しないシンプルライフの提案を行いました。これまでの参加者は18,972人で、年々増えています)〔表1〕。また地域の小学校の総合学習の一環として「石けん教室」を開催し、なぜ環境に優しいのか、なぜ汚れを落すのかを実験を通して理解し、石けんを手作りする講習を行っています。身近な石けんを自分の手で実際に作ることで、児童の皆さんも楽しみながら環境についての学習ができます。

その結果、子供たちからは「石けんはヤシ油やオリーブ油などの油を使用していることを初めて知りました。」「一番心に残ったのはカルシウム石けんです。食べる石けんなんて初めて聞きました。」「石けん作りがとても楽しかったです。家でも使っています。」などの声が寄せられました。また、生協の環境講習会(2011年5月)後のアンケートには、「身近な現象から原発まで、生活の中の化学物質を興味深く聞かせていただきました。実験を交えての話が納得力がありよかったです。やはり最終的には消費者の行動にかかってくると思いました。」「ユーモアたっぷりにまじめなお話を伺い、ますます石けんが大好きになりました。私もバスタオルは使っておりません。てぬぐい派大賛成です!!」「今までより友人に石けんの良さを伝えていきたいと思いました。石けんを使うことから環境を考えたいと思いました。」等の感想が記され、講習会への好評価が得られました)〔表2〕。受講者からは、環境問題を自らの生き方としてとらえ、自らグリーンコンシューマーになるだけでなく、他にも広げていく決意が感じられました。

このようなグリーンコンシューマーを育成する環境講習会の取り組み内容については、ナチュロン通信)〔※6〕という冊子にして、希望者や環境講習会参加者に配布しています。 ※6 年3回、太陽油脂の環境活動等の取組みを紹介するため発行。勉強会などで年間約3万部配布。

また、2010年12月にビッグサイトで開催された「エコプロダクツ」にも出展し、広く一般消費者や参加者向けに展示しました。

【環境講習会参加団体】 (2010年度 ・・・ 115団体、4500人)
学 校 子安小学校、神奈川小学校、大妻中学校、堺木中学校、横浜緑園総合高等学校など
生 協 コープ神奈川、パルシステム生協、アイコープ宮城、生活クラブ生協、グリーンコープ生協など
環境団体 横浜グリーン購入ネットワーク、大地を守る会、藤澤エコパートナー、日本野鳥の会、アースガーデンなど
婦人団体・行政 母親大会、横浜市、海老名市、横須賀市、甲州市など
消費者 夏休み工場見学会、千葉県消団連、ときわ会、ナチュラルスタイル、春日水神市場など
 
●活動の先進性・独自性・継続性・発展性

太陽油脂の活動に関して他と違うところは、目の前で石けんを作ったり、汚れを落とすしくみの実験を実際に行って、理解していただくことです。

例えば、石けんの製造は小さなエネルギーでできることを理解してもらうために、使用済みのペットボトルに油とアルカリを入れて、振れば簡単に作れるよう工夫をしています。この石けん作りの体験は、小学生から幅広い年代層の方まで楽しみながら学習をすることができます。また汚れを落とす実験や、お酢実験による石けんの使用方法、使用後排水されるとカルシウム石けん(食用石けん)になる実験など、石けんの良さがよく理解できるように工夫しています。環境省が出している「PRTR市民ガイドブック」を使って説明しますので、有害化学物質の環境汚染を理解し、それらを減らす努力の必要性が分かるようになります。

太陽油脂は創立当時(64年前)から石けんを製造し、化学物質がもてはやされた時も一切使用せず、今日まで継続しています。製品も、洗濯用、台所用石けんから始まり、現在ではシャンプー、ボディーソープ、ハミガキ、化粧品まで種類が増加しています。今後も、石油原料を使わずに、太陽エネルギーで育った植物から採った油脂を主原料とし、家庭でも作ることができるくらいの低エネルギーで製造が可能という点が社会的にも認められて、さらに飛躍できると考えています。

(おわり)

本賞の受賞は、2011年9月26日にグリーン購入ネットワークより発表され、表彰式は同年10月28日に開催された「グリーン購入全国フォーラム2011」において執り行われました。
今回の受賞は、創立当時(64年前)から石けんの製造を行い、環境配慮型商品を開発・販売して着実に実績を伸ばし、また普及を図るために継続的な講習会を開いて、グリーンコンシューマーを育成したことが評価されたものです。

表彰式 表彰式 表彰式
2011年10月28日に中央大学・駿河台祈念会館で行われた表彰式の様子
賞状 盾
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