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レポート

■安全な化粧品とは?

リップクリーム&化粧水を作ってみましょう!

長谷川 治 (太陽油脂(株)取締役家庭品販促・開発部長)

みなさん、おはようございます。今日は「安全な化粧品とは?」というテーマでお話しし、また実際にリップクリームや化粧水を作ってみたいと思います。(手作り化粧品講習会より)

まず「化粧品」と言いますと、一般的には“顔に塗るもの”というイメージですが、法律ではもっと広い意味になります。
 “薬事法”という法律で「化粧品とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、また皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために身体に塗擦散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされる物で人体に対する作用が緩和なものをいう」とあります。つまり、ひとつは“汚れを落とす”こと。それから、皮膚表面に塗って“見た目を変える”こと。口紅などがその代表的なものですが、効果がより緩和なもの、刺激が緩和なもの、つまり刺激が少ないものが、この「化粧品」の法律上の定義になるわけです。

●医薬品・化粧品・医薬部外品のふしぎな関係

薬事法には、「医薬品」、「化粧品」と、その間に「医薬部外品」というものがあります。今日は、この三つの中の「化粧品」の話ですが、みんな相互に関係しています。  
「薬」と言いますと、風邪薬や殺菌剤の塗り薬などがあります。これは何らかの効能・効果がなくてはいけない。“熱を下げる”とか“血圧を下げる”とか“殺菌する”とか、そういうものが「薬」になります。しかし薬は同時に、作用が強いために何らかの副作用があります。「薬」を後ろから読むと「リスク」。つまり、副作用・リスク(危険)を覚悟で飲まなくてはならない(笑)。  「化粧品」は、今言いましたように“作用が緩和なもの”です。一般的に化粧品を使うと、“美白になる”とか“シミそばかすがなくなる”と、効能効果がありそうな宣伝がされていますが、法的にはそういう効果をうたってはいけないことになっています。
 もうひとつ、「医薬部外品」は、宣伝は薬並みにして良いが、効能効果は、ほとんど化粧品並みというものになります。市販の「抗菌石けん」の中で『トリクロサンが入っているから殺菌効果がありますよ』と、テレビなどで宣伝されているものの効果は、事実上普通の化粧品とほぼ同じということになっています。これは日本だけの法律です。ヨーロッパ・アメリカは、医薬品か化粧品か、二者しかありません。

●化粧品は手づくりできる

では、今日の本題の「化粧品」ですが、日常、洗顔をしたり、シャンプーをしたり、化粧をしたりするものは、いったい何を使えば良いのかということになります。本当は、化粧品は何十種類もの原材料を使わなくても、せいぜい4つか5つくらいの材料の配合で充分間に合うのです。シャンプーだってたくさんの原材料はいらない。石けんを水で溶かしただけでも、シャンプーになります。自分で実際に作るのが面倒ならば、石けんシャンプーというものが、市販されています。その他、洗顔する場合でも、ディープクレンジングオイルというものを使わなくても、普通の固形石けんや泡になる石けんなどがありますから、それでじゅうぶんです。  また、化粧水やクリーム、リップクリームなども、わりと自分で簡単に作ることが出来ます。成分的にはそんなに難しくなくて、普通のクリームでしたら、だいたい水と油をブレンドすれば良い。水と油をブレンドしようとすると分離してしまうので、分離しないために合成界面活性剤が使われているのですが、それを石けん液で乳化してやれば、簡単にクリーム状になります。

●リップクリームを作る

今日はその中で、最初に「リップクリーム」を作ってみたいと思います。リップクリームは唇に塗るので、いろいろな有害物質の入らないものが必要になります。特に唇というのは粘膜質ですから、手の平の皮よりだいぶ薄いのです。ちょっと変なものを付けると、肌の弱い人はすぐ唇が腫れてしまったり、皮が剥けたりします。ですから、安全な原料を使うということで、ひとつは「蜜蝋(みつろう)」。これはハチの巣から採った蝋の成分です。それからもうひとつは「ホホバ油」と「シアバター」。これは別にホホバ油やシアバターでなくても、ひまわり油や何の油でもかまいません。ただ、普通の天ぷら油ですとちょっと酸化しやすい。酸化すると皮膚に刺激を与えるので、ホホバ油やシアバターのような非常に酸化しにくい油を使います。それに「ハチミツ」。これは保湿効果があるということで、私が子どもの頃は、唇が荒れたら母にハチミツを塗ってもらった経験がありますけれど、甘いものですからペロペロ舐めてしまって、すぐになくなってしまう。なくならないために、蜜蝋のような硬い材料でハチミツを乳化させておいて塗ると、ちょっと舐めたくらいでは取れません。しかし、石けんを使えば軽く落ちます。この3〜4つくらいの材料で、リップクリームは出来てしまいます。

では、実際に作ってみます。まず熱いお湯を張った中にボールなどの容器を浮かせて、ホホバ油とみつろうを湯せんします。順序はどちらでも良いのですが、まずホホバ油とシアバターを、それから蜜蝋を入れます。そして均一に攪拌して、そこにハチミツを入れてしばらく攪拌します。香りを付けたいという人は、ここでラベンダーやローズマリーなどのハーブエッセンシャルオイルを1〜2滴入れますと、自分の好みのものができます。だんだんと冷えてくると固まってきますので、その間にリップクリームの容器を準備しておきます。量が少ないとすぐに固まりますが、量が多いとなかなか固まりません。そして固まる寸前に容器に入れます。もう逆さにしても落ちないくらい固まってきます。

手作りリップクリーム
・材料(小型容器約1個分)
 蜜蝋 5g
 ホホバオイル 20g
 シアバター 1g
 蜂蜜 小さじ1
※好みでエッセンシャルオイル 1〜2滴
・作り方
【1】 蜜蝋、ホホバオイル、シアバターを容器に入れ、湯煎で溶かす
【2】 1の油が完全に溶けたら、蜂蜜を混ぜる
【3】 型に流し入れ、完全に固まってからふたをする

このリップクリームは、材料が変質しにくいものばかりですから、保存に問題はありません。しかし、あとで作る化粧水は、あまり長く置けません。というのは、リップクリームは「水」の成分がないのです。油の成分とハチミツだけですから、長く置いても腐敗したりしない。ところが化粧水は水が主体になっているものですから、あまり長くもたないのです。飲料だって完全密封でないとすぐ腐敗してしまうので、化粧水は長持ちしないということになります。

蜜蝋
ホホバオイル精製水
シアバター
オレンジ天然蜂蜜
●化粧水を作る

では次に化粧水を作ります。化粧水の成分は、ひとつは「精製水」。水道の水ですと、塩素が入っていたりするので、それを取り除いた水のほうが良い。精製水は薬局で売っていますし、あるいは浄水器で不要なものを取り除いて使うと良いです。

水ともうひとつは「アルコール」を使います。アルコールは薬局でも売っていますし、酒屋さんでも売っている。焼酎でも、匂いのある焼酎と匂いのないものがあるので、匂いのあるものでもかまわないのですが、顔に塗ると『あの人飲んできた』と思われるので、匂いのないものを使う。度数は、できれば高い方が良いですね。というのは、焼酎も度数の高いものほど保存性が良くなります。

手作り化粧水
・材料(100ccくらいの容器)
 精製水 45g
 焼酎 5g(肌の弱い人は入れないほうがよい)
 蜂蜜 小さじ1
 グリセリン 小さじ1/4
 クエン酸 耳かき1/2杯
・作り方
【1】 精製水に焼酎、蜂蜜、グリセリンを入れて溶けるまでかき混ぜる
【2】 クエン酸を入れ、溶けるまでかき混ぜる
※手作り化粧水は傷みやすいので、必ず冷蔵庫で保管し、1ヶ月以内に使い切ってください

水とアルコールと、その中に「ハチミツ」を入れます。  あと、「グリセリン」を入れます。元々石けんを作る原料の油、例えばヤシ油ならその約10%がグリセリン、残りの成分が脂肪酸です。ですから、ヤシ油から石けんを作ると、約9割が石けんで、1割がグリセリンとして残ります。それをそのまま固めると、グリセリンが均一に混じった普通の固形石けんになります。グリセリンは保湿効果といいまして、肌をしっとりさせるために入れます。非常に安定性が良く、酸化しません。

あとは均一に攪拌して、充填するだけです。本当はここに、もっといろいろな保湿効果のある天然成分、自分で身体に合うか、合わないかを確かめて、例えば「白樺エキス」や「ヘチマエキス」などを入れたりすると、より効果が出るものになる。基本は、このベースです。そのなかに、あとは好きなものを入れれば良いということになるわけです。

最後にクエン酸や、あるいはリンゴ酸を入れます。これは全体を酸性化させ、肌を引き締める役割です。このように化粧水は、水にグリセリンとクエン酸が基本のベースになって、それにアルコール、あるいはハチミツ、そしてそこに別のヘチマエキスや白樺エキスなどいろいろなものが入ってくるというふうになります。

■Q&A

Q1.「グリセリンは動物性ですか?植物性ですか?」

A.『両方あります。太陽油脂の場合は、パームなどの植物性油脂を石けんにしたときにできてきたものを使いますので、植物性グリセリンです。』

Q2.「化粧石けんやフェイスクリアソープは、弱酸性ではないですよね?」

A.『弱アルカリ性です。というのは、水酸化ナトリウム(カセイソーダ)は強アルカリ性ですから、原料の油からくる脂肪酸は弱い酸で、弱い酸と強いアルカリを反応させて石けんを作ると弱アルカリになります。ですから石けんで洗ったあとに化粧する場合、弱酸性の化粧水で肌をいったん引き締めてから、クリームを使うというのが、流れとして良いことになります。』

Q.3「化粧水でしみるときは、石けんを使わないほうがいいのですか?」

A.『場合によっては使わないほうが良いときもあります。合成界面活性剤だと、皮脂を取りすぎることがあるので、その後、酸を使うとヒリヒリします。石けんは比較的皮脂を取り過ぎないのが良いところですが、それでも、取りすぎる石けんもあるので、最近の石けんはグリセリンをできるだけ残しておく傾向にあります。石けんを作る場合、油対カセイソーダの量がぴったり100%になるような配合にしますが、最近では油を多くしてカセイソーダを少なめにしています。そうするとできた石けんに少し油分が残っている状態となり、そのほうが皮脂を取り過ぎないで汚れだけを取る。そのかわり泡も立ちにくく、なんだかちょっと物足りない感じがしますが、皮脂を取り過ぎない分、健康のためには良いということで、「過脂肪石けん」(脂肪分を多く残した石けん)が主流になりつつあります。昔は油汚れなど“汚れているからできるだけ良く落とそう”という発想だったのですが、今は“汚れだけ取って皮脂を残そう”という、その程度の洗浄力の方が良いと。ただしこれは、身体用で、洗濯用などになると、汚れはできるだけ落としたほうが良いということになるのでグリセリンを残さない石けんの作り方になります。』

精製水
アルコール(エタノール)
ラベンダー天然蜂蜜
グリセリン
クエン酸
●化粧品を買うときの注意点

最後に、市販の化粧品を買う場合に、いろいろな成分があって選ぶのに難しいのですが、以下にあげるようなものを含まない、あるいは少ないものを選ぶように心がけるとよいと思います。  まずひとつは、PRTR法(化学物質管理法)で第1種に指定された合成界面活性剤(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アミンオキシドなど)や、金属封鎖剤(エデト酸塩 別称EDTA)。  もうひとつは、薬事法で「アレルギー等の皮膚障害を起こす恐れのある物質」として表示するように指定された成分(医薬部外品の指定成分、化粧品の旧指定成分)で、ラウレス硫酸Na(ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム)などの合成界面活性剤、PGなどの保湿剤、トリクロサン、BHT、パラベンなどの殺菌剤、酸化防止剤などです。  これらは国や病院で環境や身体に悪影響を及ぼす恐れがあるというデータのある化学物質です。  当然、太陽油脂で製造しているパックスナチュロンクリアソープ、ローション、クリーム、ハンドクリーム、リップクリームなどは、これらの化学物質は使用せず、天然成分そのものだけ、または、それらを石けんで乳化したものです。自分で化粧品を手づくりできない人にはぜひおすすめしましてお話を終らせていただきます。(おわり)

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